6次産業化

6次産業化支援とは

農業や水産業などの一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営の多角化形態のことです。

 

6次産業にするメリットとして、『100円の野菜を単品で売ること』から他食材や加工をくわえることにより『200~1000円の付加価値商品をお客様に提供』する事が可能となり、利益率を上げることが可能となります。

 

例として、野菜をそのまま売ることから、加工して缶詰にしたり、他の食材と組み合わせて調理したものを販売することなどが挙げられます。

形が悪く市場で売れにくい商品も、日持ちする商品に加工することができ、廃棄ロスが減ることで収益アップにつながります。

 

6次産業プロデューサーとは・・・自由競争が激化する中で生き抜く為の総合的プロデュースの支援を行っていきます。

成功するための6次産業とは

市場産業として加工、マーケティング、販売ルートの確立ができ、お客様が商品を購入して初めて商売は成り立ちます。

 

その為に顧客に対して購入後のイメージが可能な商品展開(痩せる、健康になれるなど)が望まれます。

 

お客様が求める商品を、見つけやすい所に提供して、購入、リピートいただける商売が確立できれば、継続的な売り上げの向上につながります。


食材の選定

地域に根付いた特産品を選びましょう!

地元に根付いた食材は、その土地の気候・風土に合い、生産量が安定している特徴があります。

 

収穫実績が長い野菜や鮮魚は、収穫量や魚獲量が多く、比較的安定した調達が可能です。

さらに地元の商品を使用すると、地元ブランド名を活用した加工の商品となり、お客様からの信用度も高いことが予想されます。

 

また生産量など安定していない食材に関しては、収穫量がどれだけ見込めるかなど、調査や協力者からの情報収集が必要となります。


商品を作る前に

商品を誰に向けて売るのかを検討し、購入者が何を得られるか考えましょう!

たとえば地元産の大豆を使って味噌を作ろうと思った時、購入者を絞って想定することが重要となります。

 

例として

「夫婦健康で旅行をしていきたい」と思っている定年退職した夫を持つ妻を購入者と想定すると、、、

 

誰に=定年退職をした夫を持つ妻。何を得られるか=健康。となります。


加工場と品質管理

加工場を作る際には、施設費、設備投資費、資材・原材料費、電気・ガス代、販促費、人件費など様々な算出があり、それらの原価計算が必要となります。

 

原材料などを粉末にしたい場合など、費用の面からも別加工場に委託を行い、自身の加工場では粉末からお菓子を作るなど費用を抑えることも合わせて行います。

 

品質管理などは地域の保健所指導が第一優先となります。その際、食品衛生法に基づいた資格も合わせて取得を行います。


ブランドイメージを作る

ブランドを作る際にはそのブランドが持つコンセプトを明確にしていくことが求められます。

・有機農業や無農薬を中心とした安心・安全を伝えていきたいのか

・購入した加工品を食べている暮らしに焦点を合わせているのか

・おいしさを追求した商品を提供していくブランドなのか

など、コンセプトを明確にすることにより、購入者との信頼関係を築くことができます。

 

ロゴマークもブランド化の1つです。色や形でイメージを伝えることにより、ブランドイメージを消費者に伝えやすくします。消費者に視覚的に覚えてもらうことができます。


地域を巻き込んだファン作りを行う

地域にファン(購入者)がいることほど心強いことはありません。

・地元を巻き込んだファンを作る

・地元の食材を使用など自社の強みを発信し、地域の方にファン(購入者)になってもらう

・口コミなどで宣伝してもらえるように魅力的な商品を提供し続ける

・facebookやインスタグラムなどソーシャルメディアも活用する

上記以外にもファンを作る方法はたくさんあると思います。自社にあった方法でどんどん増やしましょう。

 

また、積極的に特産品など集めたイベント出店や地元の方に商品の試供を提供するなど、商品の認知が広まるきっかけを作りましょう。そうした活動から地元TVや新聞に載せてもらう機会も生まれるかもしれません。


販売ルートの確立

購入される可能性がある販売ルートを複数持ちましょう。

 

販売ルートを複数持つことにより、売上が増大する利点と、1か所の販売額が下がった場合でも、売上の激減という危機を回避することにつながります。

 

自分で販売先を見つけて営業する他に、WEBなどを使用して販路を拡大する方法もあります。

『誰をターゲットにするか』により、販売戦略や出荷先が大きく変わってきます。

 

各項目に関しては様々な手法とルートがございますので、是非ご相談ください。


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